株式でも為替でもそうですが、下落している市場で買い下がっていくことは非常に難しいです。この難しさは主に下記の2つが原因となります。
精神的な辛さのカバーの仕方は人それぞれだと思います。管理人の場合、基本的には財務状態が良好なストック型企業を投資対象としているので、配当に裏付けされた”株価の行き止まり”があります。
その行き止まりに向かって買い下がっていくイメージです。もちろん、事前に行き止まりの株価は知る由もないので、精神的には非常に苦しみます。管理人は、”株価が下落すればそれだけ格安で配当を得る権利を取得できた”と自分に言い聞かせるようにしています。
株価下落時に購入する資金をいかにして調達するかも問題となります。基本的に時価評価も軒並み下落しているので、手持ちの株式を売却して資金調達することは難しくなります。
一方、異なった資産クラスに分散投資しておけば、それぞれの値動きに相関性が低いので、下落時に換金性が高くなるという意見があります。
しかし、2000年代にはいって情報通信革命や金融革命がおこった結果、世界の市場は一体化する傾向が顕著となりました。つまり、異なる資産クラスの間でも非常に相関性が高くなってきているのです。
したがって現在では、ある資産クラスで暴落が発生すると連鎖反応的に他の資産クラスも同じように暴落するケースが多く、資産を分散する戦略も有効性が低くなりつつあります。