株式投資を行う上で簿記は必要か? その1 のつづきです。
結論的には、簿記の知識のうち株式投資に応用できるのはごく一部にとどまると考えています。簿記は、もともと経理処理をするためのものなので、複式簿記の作成方法に主眼が置かれています。
この会社に投資しても問題無いのかといった財務諸表の分析に必要な知識は、簿記ではほとんど学ぶことができません。もちろん、バランスシート(貸借対照表)や損益計算書の基本的な読み方は簿記で学べますが、簿記でなくても学ぶことは充分可能です。
不動産投資家にとって、宅地建物取引主任者の資格など必要無いのと同じく、株式投資家にとって簿記は勉強する必要性に乏しいと考えます。ただし、ファンダメンタル投資家にとって財務諸表を分析する能力は必須であり、これはしっかり身につけておく必要があります。
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