JALやGMといった往年の優良企業が倒産にいたった理由は、本業の不振もさることながら、過大な固定負債(年金)の存在でした。その証拠に企業年金などを本体から切り離して身軽になると、両社とも劇的な回復を遂げました。
つまり、どんなに優良な企業が本業で稼いでも、年金などの固定負債が大きすぎると、収益が圧迫されてついには倒産に追い込まれるという本末転倒なことがおこってしまうのです。
一体、会社は誰のものなのか?という議論にも結びつきますが、少なくとも従業員のものでないことだけは確かだと思います。しかし、実際の現場では特に上場企業において、あたかも会社は従業員のものであるかのような光景をよくみかけます。
私の場合、株式の超長期保有が前提なので、年金等の固定負債の大きさは投資の可否を判断する上で、非常に重要視しています。
上場株式の隠負債を考える その2 につづく
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