電力株投資成功のツボ: 原子力発電の再稼動時期 のつづきです
② 電力小売自由化
電力需給が逼迫している状況では具体的な進展は無さそうですが、中長期的な電力株投資の是非を決める重要なポイントです。経済産業省は他業種からの参入を促したいのでしょうが、典型的な資本集約型産業の電力業界に途中から参入するのは容易ではありません。
敢えて言うなら製鉄業界からの参入は可能ですが、専業の電力会社に太刀打ちできるだけのノウハウの蓄積は皆無なので利益を挙げることは難しいと考えます。最も考えやすいのは電力会社に与えられている地域独占権の撤廃でしょう。
これにより、他電力のエリア内の消費者に売電することが可能になります。小規模であれば実務的にも、本当に送電するのではなく電力会社間の帳簿上の決済で対応可能でしょう。ただし、電力会社が本気で他社のエリアに攻め込んでいくかは疑問です。暗黙の不可侵条約を結んでしまう気がします。
したがって電力小売自由化もさほど電力会社の収益性に影響を及ぼさない可能性が高いのではないかと管理人は考えています。
電力株投資成功のツボ: 発送電分離 につづきます
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