海外投資を楽しむ会(AIC)の 橘 玲 さんの書籍です。
2001年ごろに出会ったAICの”ゴミ本”が、管理人に海外投資のきっかけを作ってくれました。
管理人も日本の国家債務の大きさを危惧しているので、興味深く拝読しました。他の危機本と違って国家破産を煽るわけではなく、冷静な論調で対応策を論じているところが好感をもてました。
奇しくも、橘さんは管理人と同様にNYSE Arcaに上場しているJGBDやJGBSを勧めておられます。また、長期国債先物のしくみを丁寧に解説されており、やはり同じことを考えている人は居るものだなと感心しました。
3年前にこの書籍があれば、管理人がこの分野に割いた勉強時間が1/10程度になったのにと悔やまれます。黒田総裁の打ち出した異次元緩和は、事実上の財政ファイナンスなので一度始めると引き返すことができません。
つまり、日本はPoint of no returnを越えてしまったので、失敗に終れば高率に国家破産への道を歩みます。成功へのハードルはかなり高いことが予想されるので、今からこの書籍を読んで不測の事態の対応策を考えておくのも悪くないと思います。
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