ハッピーリタイアを探る? のつづきです
阿鼻叫喚の厳しい経済状況になると、不動産市場でもチャンスの窓が開きます。そのときに銀行融資を引くために必要なモノは無担保資産と属性です。基本的にサラリーマン大家は地主系の方と比べて巨大なハンディを負っています。
このハンディとは主に純資産額からくるものです。地主系の方が数世代に渡って蓄積してきた資産額には、まだ始ったばかりの1人のサラリーマン大家ではなかなか対抗できないのです。つまり、1 対 複数人という構図です。
サラリーマン大家の唯一の武器は、給与所得という安定収入のある属性の良さです。好景気の現在では銀行もリタイアした元サラリーマン大家にも積極的に融資を実行しますが、厳しい経済状況下では新たな融資を受けることが難しくなることが予想されます。
チャンスを掴む武器がそれほど残債の減っていない不動産からのフリーCFのみというのは少々心許ないので、現在それなりの企業に勤めているのなら、がんばって勤め上げるのも選択枝のひとつだと思います。
もちろん、リタイヤするしないは人生計画が密接に絡んできます。赤井氏や水澤氏のように新しい分野に挑戦するためのリタイアであれば、好ましいものだと思います。
しかし、単に手元に残る額面上の賃料収入が給与所得を越えたからと言ってリタイヤすることは、極めて危険な行動だと考えます。手元に残る賃料収入の大半は利益の先食い(=建物の減価償却や修繕費)であるとことを認識することが重要なのです。
管理人はまだまだリタイヤするつもりは毛頭ありません。代々の資産家との差は歴然としており、チャンスの窓が開いたときに自分の力(=収益力や資産)だけでモノにできる自信が無いのです。しかし、恐慌下でチャンスをモノにできれば・・・、そのときにはリタイヤを真剣に考えたいと思います。
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