空室対策に既存建物のリノベーションが行われることが多いと思います。リノベーションの目的は、単に新しく綺麗にするのではなく建物自体のイメージ全体を刷新して付加価値を創造することです。
空室対策としては、メンテナンス工事の現状回復から、リフォーム、リノベーションまで幅が広いです。そして、費用的にはリノベーションが最も掛かりますが、他の2者と異なりマンション全体の付加価値を上げて収益アップを実現することが可能です。
これは、建物の”ブランディング”とも言えます。ブランディングとは”意思決定を単純化できる”ように、商品やサービスを整理することです。現在社会では膨大な情報が飛び交っており、これらの情報を全て把握した上で、適切な判断を行うには多大な労力を必要とします。
しかし、”ブランディング”することで、消費者に分かりやすく決定させてあげる手助けをすることが可能となります。つまり、消費者がいろいろ悩む手間を省き、簡単に意思決定できる手助けをするのです。
”ブランディング”によって価格競争から抜け出して客付けを容易にすることは、投資的な観点からも有効な手段だと思います。もちろん、収益性を考えて予算の上限を決めておく必要はありますが、財政的に余裕があるときに投資効率の高いリノベーションを検討してもよいかもしれません。
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