昨日は、子供が通う小学校の学校運営協議会が主催する懇親会に参加してきました。私は小学校のPTAの副会長を務めているので、当然のように参加要請が来ます。
引越ししてから10年しか経っていない私は、まだこの地域では新参者です。したがって、地域のお偉方のことをよく存じ上げていません。この手の集まりに参加する方々は、資産面でもそうそうたる面々です。この面々の中では、私はまだまだちっぽけな存在です(笑)。
様々な事業を営んでいる方が居ましたが、昨日お話した方は代々”組み紐”という伝統産業を家業としていました。この方は60歳台で、自分で4代目とのことでした。
一般的に伝統産業は没落産業であることが多く、実際に組み紐だけで食べている方はほとんど絶滅してしまったそうです。しかし、この方の家業は未だに盛業中です。
その理由は、従来の装飾品としての組み紐から、”兜造りで使う組み紐”という高齢者の趣味にターゲットを変更したからだそうです。小金持ちの多い高齢者の趣味をターゲットにすることで、景気に左右されない安定した収益を得ているのです。
いみじくもこの方は、「ひとつの家業だけで永遠に儲け続けることはできない。時代に合わせて家業を変化させていくことが大事だよ」とおっしゃられていました。う~ん、実績に裏づけされた、なかなか含蓄のある言葉ですね。
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