本日も電力各社の株価は下落しました!昨日お伝えしたように”電力祭り”が本当に再開されるかもしれません。そこで、国内48基の原発の再稼働可能性について調べてみました。下記は4月2日付けのロイターの記事です。
原子炉 出力 事業者 運転年数 審査 再稼動可能性
川内1 89 九州 29 優先審査中 可能
川内2 89 九州 28 優先審査中 可能
伊方3 89 四国 19 申請済み
可能
玄海3 118
九州 20 申請済み 可能
玄海4 118
九州 16 申請済み 可能
高浜3 87 関西
29 申請済み 可能
高浜4 87 関西 28 申請済み 可能
大飯3 118
関西 22 申請済み 可能
大飯4 118 関西 21
申請済み 可能
泊1 57.9 北海道 24 申請済み 可能
泊2 57.9 北海道 23 申請済み 可能
泊3 91.2 北海道 4 申請済み 可能
島根2 82 中国 25 申請済み 可能
女川2 82.5 東北 18 申請済み 可能
東通1 110 東北 8 未定 不確実性あり
女川1 52.4 東北 29 未定 不確実性あり
女川3 82.5 東北 12 未定 不確実性あり
柏崎刈羽1 110 東京 28 未定 不確実性あり
柏崎刈羽2 110 東京 23 未定
不確実性あり
柏崎刈羽3 110 東京 20 未定 不確実性あり
柏崎刈羽4 110 東京 19 未定 不確実性あり
柏崎刈羽5 110 東京 24 未定 不確実性あり
柏崎刈羽6 135.6 東京 17 申請済み 不確実性あり
柏崎刈羽7 135.6 東京 16 申請済み 不確実性あり
浜岡3 110 中部
26 2014年度中 不確実性あり
浜岡4 113.7 中部 20 申請済み 不確実性あり
浜岡5 138 中部 9 未定 不確実性あり
志賀1 54 北陸 20
未定 不確実性あり
志賀2 120.6 北陸 8 未定 不確実性あり
伊方2 56.6 四国 32 未定 不確実性あり
玄海2 55.9 九州 33 未定 不確実性あり
福島第二1
110 東京 32 未定 困難
福島第二2 110 東京 30 未定 困難
福島第二3 110 東京 28 未定 困難
福島第二4 110 東京 26 未定 困難
東海第二 110 日本原電 35 時期未定 困難
敦賀1 35.7 日本原電 44 時期未定 困難
敦賀2 116 日本原電 27 時期未定 困難
美浜1 34 関西 43 時期未定 困難
美浜2 50 関西 41 時期未定 困難
美浜3 82.6 関西 37 時期未定 困難
高浜1 82.6 関西 39 時期未定 困難
高浜2 82.6 関西 38 時期未定 困難
大飯1 117.5 関西 35 時期未定 困難
大飯2 117.5 関西 34 時期未定 困難
島根1 46 中国 40 未定
困難
伊方1 56.6 四国 36 時期未定 困難
玄海1 55.9 九州 38 未定
困難
まず、長期的な見通しと短期的な見通しに分けて考える必要があります。長期的には再稼動困難と見做されている原発(=上記の赤字原発)を多く所有する電力会社は膨大な廃炉費用が重くのしかかるため、見通しが暗いと言わざるを得ません。具体的には関西電力と東京電力です。
しかし短期的な収益は、再稼動の可能性が高い原発を所有する電力会社で期待が持てます。特に株価は半年から1年先の収益を先取りすると言われているので、超長期での廃炉リスクは織り込みにくく短期的な収益に直結する再稼動の可能性の方が株価に影響を与えやすいです。
この観点からは北海道電力と九州電力が最も投資対象として考えやすいです。しかし現実の株価はこの2電力の下落が最も激しく、株式投資は本当に難しいものです。もともとの財務基盤が良くないので、実際の財務の毀損が激しいことが嫌気されているのでしょう。
管理人のターゲットは? につづく
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