ロイターに興味深い記事がありました。世界の超富裕層は2013年初頭からの金融資産の急激な価格上昇にも関わらず、利益を生まない現金を大量に抱え込んでいるとのことです。
ダウ平均株価は過去最高値を更新し、MSCI世界株価指数は過去1年半で30%近く上昇しましたが、超富裕層の資産の約40%が投資されないまま銀行口座に眠っていると推計しています。
この原因として、変動する市場でリスクを取りたくない、資産の保護、租税回避・贈与・相続のための流動性確保、株式と債券は持続不可能な水準に達したと判断している等、さまざまな理由が挙げられています。
実際問題として超富裕層と言っても千差万別な人々の集まりだと思いますが、彼らがこの1年半ほどの間に現金の割合を劇的に増やしていることは、直感的には理解できます。
現時点で私は ”超” 富裕層ではないですが、2013年初頭からは小額不動産の現金買いを除いて、ほとんどの投資をストップしてキャッシュが積み上るに任せています。理由は「今は買うべき時期ではない」という自分の直感に従っているからです。
※ 超富裕層: 金融資産10億円以上
私はあまのじゃくなので、皆と反対の行動を採ろうと意識しています。しかし、世界の超富裕層と一般投資家のスタンスは真逆のようなので、全ての人と反対の行動を採ることはできなさそうです。
周囲と逆方向に進むという自分のポリシーには反しますが、一般投資家と同じ方向に進むよりも世界の超富裕層と同じ方向に進む方が何となく安心できます。
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