原油価格の下落を受けて、産油国であるロシアでは経済状況が悪化するとの見方から中央銀行が政策金利を大幅に引き上げたにもかかわらず通貨ルーブルが売られて暴落しています。
16日、通貨ルーブルを防衛するためにロシア中央銀行は政策金利を10.5%から17%へ大幅に引き上げました。 しかしその後もルーブルは売られ、ドルに対して半年前と比べて50%以上下がっています。
また、ロシアの主要な株価指数のひとつであるRTSは16日、前日よりも12%余り値を下げました。このロシアの金融危機のニュースは、日本の主要メディアでも取り上げられています。
私の投資戦略のひとつに「金融危機がニュースで流れるようになったら買いを検討する」があります。今回は部分的にはそれに該当する事案だと考えています。そこで、ロシア投資の研究をしてみました。
まずロシアの通貨はルーブルですが、残念ながら日本国内からルーブルに投資する手段は少ないです。まず最有力の ロシア通貨ルーブル連動型上場投信(露ルーブルETF)は平成21年に上場廃止になっています。
更にFXでは、こちらに紹介されているようにマイナーなFX会社数社のみしか取り扱っていません。スプレッドも大きいようで短期投機でも長期投資でも利用しにくいのが現状です。
では株式はどうかというと、NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信 (1324)が東証に上場しています。外貨に両替する必要が無く手軽に参入できることが最大のメリットです。
デメリットは流動性に欠けることと、小型株なので上場廃止リスクを払拭できないことです。RTS指数と比較して分かるように、少し値動きに乖離がありますが、これは為替の影響で実際は1%以内のようです。
RTS指数(Yahoo! Finance US)
NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信 (1324)
概ねRTS指数に連動しているようなので、ラクラクでロシア金融危機に参戦するなら、1324で決まりではないでしょうか。”投資”ではなく”投機”かもしれませんが、参戦機会を見極めたいと思います。
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Y (水曜日, 17 12月 2014 15:33)
初めまして。最近読ませて頂いています。1324の掲示板で見たんですが、ネット証券でADRのRSXやERUSを買うという手があります。昨晩、暴落の最中RSXを少し仕込んだらすぐに反発。調子に乗って今朝1324を買ったら直後に暴落。上手く行かないものです。待つのも相場がいつまで経っても実践できません。
zero-rich (水曜日, 17 12月 2014 15:44)
コメントありがとうございます。RSXはnet assetsが2B程度あるので、流動性では非常に有利ですね。しかし、例えばSBI証券で購入すると100米ドル+為替手数料が掛かるので、細かく刻むナンピン買いでは手数料がバカになりません。1324で投資すると手数料が1/10程度なので、結局私は東証を選びました。ただ、ボリュームに不安があるので長期投資には不向きですが・・・。
zero-rich (水曜日, 17 12月 2014 22:56)
すいません、手数料は100米ドルではなく27米ドルでした。