相続放棄には落とし穴アリ!

 

今月に入って継承に関する事案が目白押しでした。主にプラス方向のことだったので頑張ることができました。しかし、一段落して振り返ってみると重大なことが抜け落ちていることに気付きました。

 

 

それは、「相続放棄」に関することです。相続放棄とは、相続人が被相続人(亡くなった方)の相続財産の相続を放棄することです。約20年前、父の会社は数十億円の借金を抱えて倒産しました。

 

 

代表取締役だった父は連帯保証人だったので、数十億の負債を抱えています。ほとんどの負債は時効なのですが、いくつかの債務者は今でも時効直前に時効中断手続きを行っているようです。

 

 

このため、万が一にも相続が発生した際に何のアクションもおこさないと単純相続することになって、膨大な負債を引き継ぐことになってしまいます。

 

 

父の事業に対して何らかの関わりがあるのなら私にも負債を引き継ぐ道義的な義務があるのでしょうが、全く違う道を進み始めていた私は、父の負債を引き継ぐ道義的な義務も無いと考えています。

 

 

実際的に、今の私の実力をもってしても父の負債を返済することは物理的に不可能です。自らの破綻を避けるためにも、相続発生時には必ず相続放棄を行う必要があるのです。



そして、相続放棄には下記のような極めて重要な注意点があります。


  1. 相続放棄した人は、最初から相続人ではなかったとみなされる
  2. 相続権の無い人は相続放棄できない



①は相続放棄した人は、最初から相続人ではなかったとみなされます。最初から相続人ではなかったとみなされるため、その人の子への代襲相続も起こりません。



②は一見すると当たり前のことに見えます。しかし、②が致命的な結末を引き起こす原因となりえます。それは、相続放棄することで次順位の相続人がでてくる場合があるからです。



例えば父の相続発生時に相続人は配偶者(母)と子(私たち)になります。父の膨大な負債の存在を知っている私たちは相続放棄を行います。すると今まで相続権の無かった父の兄弟に相続権が発生するのです。



父の兄弟に相続権が発生するのは、母や私たち子供が相続放棄した後です。したがって、父の相続発生時には相続放棄する資格が無いのです。何もアクションをおこさないと父の兄弟が膨大な負債を抱え込みます。

 


したがって、①母+私たち子供 ②父の兄弟 という順番に相続放棄を行う必要があるのです。叔父や叔母に「相続放棄」を迫るのは心理的に抵抗感がありますが、彼らの身のためには仕方ありません・・・



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コメント: 2
  • #1

    なから (日曜日, 14 6月 2015 13:50)

    いつも興味深く拝見させていただいております。債権者は相続されて相続人に請求すること考えているのでしょうか。
    さらに余計なことで恐縮ですが、相続放棄するにあたり、相続後に法定承認事由、民法921条に該当するような行為をされないように気をつけないといけませんね。

  • #2

    zero-rich (月曜日, 15 6月 2015 12:56)

    御教示いただきありがとうございます。幸い(?)両親はすっからかんなので、引き継ぐようなシロモノは全くありません。また、左の「破綻を回避する方法」で記載しているように、債権者へからコンタクトがあっても、対応方法は予習済みです。両親が破綻したおかげで資産形成を志せたのですが、正直言ってマイナス財産の無い一般家庭の方がうらやましいです・・・

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