しかし、内容はタイトルほど過激さはなくて期待はずれでしたが、残念ながら私は「逃げ切り世代」ではないことを再確認しました(笑)。
いや、逃げ切りどころか、世代会計に基づいた負担額シュミレーションでは超ワリを食っている世代のようです。更に意外なことに、現在の子供世代と比べても「損の度合い」がさほど変わりません。
現在の団塊世代(64歳)以上と比べて負担の不公平感が歴然としており、64歳以上の方を養うために、新人類世代(54歳)未満が搾取されている構造が浮き彫りになっています。
一般の会社では30歳台半ば以降はリストラの嵐が吹き荒れており、まさに世間は不安感でいっぱいであることが分かります。 いいところなしの若年層ですが、ひとつだけ意外な気付きがありました。
それは住宅購入に関するものです。2000年から5年間に住宅を購入した人の多くは大きな含み益を得ています。 当時の住宅購入層であった30歳台は現在40歳前後です。
この世代は世代会計的には損ですが、住宅を購入した層のみ損得関係がプラスに転じるそうです。それより前の1987年~1994年のバブル直前から崩壊にかけて購入した人は最悪です。
その後の1999年までに購入した人もかなりヤラレテいます。一方、現在の20~30歳台の勝ち組とみられる人たちが、2014年以降に6000万円以上の豊洲や武蔵小杉のマンションを割高に購入しています。
週刊ダイヤモンド編集部は、現在の20~30歳台の勝ち組とみられる人たちは将来負け組みになる可能性ありと喝破しています。常識的に考えると、彼らが将来的に大きな負債を抱える可能性は高いです。
しかし、週刊ダイヤモンド編集部の投資センスの無さは折り紙付きです(笑)。常識的には豊洲や武蔵小杉の高騰した物件を購入する行為はいただけないですが、案外イケるかもしれないと思ったりもします。
不動産は究極的には立地です。100年前から変わらず良い立地の物件取得を目指すべきです。この観点からは豊洲や武蔵小杉のような「ニュータウン」は不確実性が高く、リスキーな投資と考えるべきです。
超長期で考えると、山を切り開いたニュータウンは山に帰り、海を埋め立てたニュータウンは海に帰ると考えているからです。
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