先日、某証券会社の方とお話しをさせていただく機会がありました。この方が講師をされたセミナーを受講し、偶然にも懇親会で講師の方の前の席になったのです。
いくつか質問をしたのですが、その中にメッセンジャーアプリ大手のLINEの新規上場への対応法がありました。ご存知のようにLINEはニューヨークと東京市場で同時上場します。
そして、今回は2016年7月14日(木)にニューヨーク市場に上場してから、翌朝の7月15日(金)に東京市場で上場します。つまり、最初の値付けがニューヨーク市場でなされるのです。
LINEは、日本では非常に有名なメッセンジャーアプリですが、米国では無名の存在です。このため2016年7月14日(木)のニューヨーク市場では株価のミスプライシングが発生する可能性があると言われています。
そして、ニューヨーク市場が閉まってから数時間後に東京市場がオープンします。LINE株の需要の大きい東京市場では株価が高騰する可能性があります。
つまり、2016年7月14日(木)のニューヨーク市場でLINE株を先回りして購入することで、ミスプライシングが発生した場合には大きな利益を得ることができる可能性があるのです。
そして、今回のLINE株ではマネックス證券とSBI證券が、2016年7月14日(木)からニューヨーク市場でLINE株を購入できる措置を取りました。
この結果、米国に證券口座が無くても、2016年7月14日(木)にLINE株をニューヨーク市場で購入することが可能になったのです!これはすごいことだと思います。
ただし、私はLINE株を購入するのなら、「投資」ではなく「投機」するべきだと考えています。残念ながらLINEは上場する時期が遅すぎました。
2014年に上場できていれば、市場から調達した資金を用いてFacebookなどの海外の強力なライバルと伍していけたかもしれません。 しかし、2016年現在ではLINEは企業としてのピークを過ぎています。
世界的にはマイナーな存在で終わりそうです。このため成長期待でLINE株を購入すると痛い目に会う可能性が高いのです。LINE株の長期保有は郵政3グループ購入と同じ轍を踏む可能性が高いと考えています。
LINE株を購入するのなら、2015.11.4の郵政グループ3社のIPOと同じ心構えで臨むべきです。つまり投機と割り切って、7.14(木)にニューヨークで購入、7.15(金)に売却です。
しかし、このような誰でも思いつくような投機アイデアが実際に上手くいきそうかという疑問を講師の方にぶつけてみました。講師の方は、おそらくミスプライシングは発生しないとおっしゃられました。
残念(笑)。
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