”日本のストック型企業への逆張り超長期保有”を信条としている管理人にとって、売却するという選択枝は今までありませんでした。しかし、所有株式で買値の5倍を越える銘柄が多数出現する状況になると、売却した方がよいのではないか?という迷いが生じます。
自分の心の感情を分析すると、「早く売却して利益を確保したい!」という前向きな感情ではなく、「ここまで株価が高くなるといつ市場が崩れるかもしれない」といった後向きな恐怖感です。
J-REITに関しては分配金が大きいので少し一般株式とは様相が違いますが、自分が生きている間に得られるであろう分配金の合計よりも売却益の方が大きくなったときに、果たして永久保有でいいのだろうか?という迷いが生じてくるのです。
特に3-4ヶ月の短期間で暴騰した株式は少なくとも短期的な調整は必発です。逆張り投資家として底無し沼のような状況で買い下がっていくのも苦しいですが、一旦天井をつけた銘柄を保有し続けるのも苦しいだろうなと思うわけです。
こういったときに、ウォーレン・バフェットは”元本が成長する債券のような株式”を長期保有することを想います。バフェットは、消費者独占型企業の長期保有を投資戦略のひとつに据えています。
もちろんバークシャー・ハサウェイは長期保有だけではなく投機的な手法も駆使して大きくなったことは承知していますが、やはり結果をだしている偉大な先人ならどうするか?というシュミレーションは大事だと思います。
J-REITはバフェットの意図する消費者独占型企業ではもちろんありません。しかし希少な立地という代替不可能なものに裏付けられた銘柄であれば、”元本が成長する債券のような株式”として長期保有し続けるのも悪くは無い選択枝だと思います。
例え、中短期的には天井をつけて数十年分の分配金を儲け損ねても、元本が成長(=インフレによる通貨価値の下落)するのであれば、後悔しないと心に誓いました。単なる負け惜しみにならなければいいなと思っています。