2015年
8月
29日
土
高額な宝くじに当選したら生活はどうなるのかという話題は洋の東西を問わず皆が大好きな話題のひとつです。先日、興味深い記事を見つけたのでご紹介します。
6億円当せんで年収2000万円が30年間続くとしたらこんな生活?
ファイナンシャルプランナーとして活躍する消費生活アドバイザーの方が、下記のようなコメントを残しています。
「私も時々高額くじを買いますが、前後賞含めず、たった1枚買うだけで最高6億円を手にできるチャンスがあるBIGは魅力的。6億円当たったら…年収2000万円の生活が30年間もできるんです!」
う~ん、本心から言っているのならFPとは何ぞや? ではないでしょうか(笑)。更に、この方は年収2000万円の生活を下記のような6つの例を挙げて解説しています。
なかなか夢のある(?)話ですが、実際に年収2000万円の方で上記のような生活をしている人はあまり居ないと思います。そして、このような消費することばかり考えている人は、確実に坂道を転げ落ちます。
そもそも論として、このような生活をすることが目的で宝くじを購入する人が自力で富裕層に到達することは100%無いと断言できます。何故なら資産を形成・保持するためには特殊な能力が必要だからです。
このような特殊な能力を持たない人が運良く大金を手に入れても、能力不足のために10年も待たずして元の生活に戻ってしまうことが予想されます。宝くじで貴重なお金を浪費しないことが大事かなと思います。
2015年
8月
25日
火
先週後半から金融市場はすごいことになっていますね!先週土曜日時点でシカゴ市場(GLOBEX)のCME日経225先物が19000割れしていたので、週明けの24日も東京は暴落だなぁと思っていました。
しかし、24日のNY市場があそこまで崩れるとは正直想定していませんでした。産金株に本格参戦しているので、NY市場のオープニングは確認しているのですが、いきなりの大暴落!でびっくりしました。
そして、株式市場の暴落以上に驚いたのは、為替の急激な動きです。ドル円相場が1日で5円も動いたのを見るのはリーマンショック以来です(3.11のときは記憶に無いです)。
為替も株式市場も極めて不安定な状態になっています。今回の変動は9.11、リーマンショック、3.11に匹敵する変動率である印象ですが、前3者はいずれも暴落のトリガーがはっきりしていました。
しかし、今回の暴落は中国経済の減速等が原因ではあるものの、突然発生したサプライズの事件はありません。このため、ここまで大きな変動率に至るとは、正直想定していなかったのです。
先ほど東京市場がクローズしてから株価を丹念に確認しましたが、まだ購入を検討できる株価ではありません。しかし、今回は私の想定範囲を超えている変動なので、注意して相場の動きを見ていこうと思います。
私は現物のみなので究極的にはノーリスクなのですが、信用取引を行っている投資家は大変な思いをしているはずです。これだけ上下に変動すると、どちらに動いてもハイレバレッジでは即死してしまいます。
更に、プット・オプションの売り手に関しては目も当てられない惨劇だったでしょう。ご存知のようにオプション取引で膨大な損失を抱えると、自己破産さえ出来ないですから・・・
私事ながら、NY市場の産金株もかなりの暴落を演じました。今朝起きたら、KGCの10%下の指値があっさり購入できていました(笑)。う~ん、相場はやはり全く読めないモノですね。
2015年
8月
22日
土
昨日は、米国株の暴落に連れ安して日経平均が500円超の暴落を演じました。未明のNY市場でも530ドル安と暴落しており、中国経済への懸念で世界同時株安の様相を呈しています。
シカゴ市場(GLOBEX)のCME日経225先物は19000円割れしており、週明けの日本市場でも更なる株価暴落は必至の状況です。逆張り投資家としては、なかなか楽しそうな状況です。
しかし、個別株の株価を確認すると、まだまだ買えそうな株価ではありません。J-REIT・電力株ともに、私の購入価格と比べると雲の上のような高値圏に留まっているのでお呼びでは無いようです(笑)。
さて、そんな市場の喧騒とは別のところで私は株式と格闘しています。私の現在の主戦場はNY市場の産金株です。8月初旬に本格参戦してから大手産金会社の株式を購入してきました。
そして、今朝のNY市場がクローズになった時点で産金株への総投資金額が500万円ちかくになりました。文字通り、毎晩NY市場で産金株の買い物をしている状況です。
外貨資産への本格投資は2011年の円高局面以来、株式への本格投資は2012年の日本市場の電力株以来です。大手産金株1銘柄あたり10000ドル前後の資金を投入しており、初期投資が完了しました。
この後は、産金株の株価が下がれば10%ずつで購入していこうと思います。どこまで購入できるのか楽しみですが、懸案事項は中国経済減速懸念に端を発した米国の利上げ後退観測です。
このところの金ETFや産金株の反発は、米国の利上げ後退観測が原因です。金はドルの代替通貨と見なされています。このため、利上げによるドル価値の上昇が遠のくと、金が見直されるという構図になります。
このように中国経済の減速懸念に端を発した株安や米国利上げ後退観測が市場の撹乱要因になっていますが、産金株の動向にも影響を与えることを念頭において投資判断したいと思います。
2015年
8月
18日
火
先日、私の漁場で希少な物件が売りに出ました。かなりの川上物件だったのですが、売主から直接の情報を流してもらった業者さんは2社でした。そのうちの1社のルートで私のところに情報が来ました。
物件調査をするまでもなく即買いの立地だったので、坪250万円超の土地価格であったものの間髪入れずに買い付けを入れました。ほぼ同時刻(30分差)に他ルートで買い付けが入りました。
しかし、私の方が僅かに早かったので鼻の差で競り勝ちました。意気揚々と懇意の銀行の融資担当者に融資依頼を行いました。路線価と実勢価格の差が激しいので厳しい戦いですが何とかメドは立てています。
半分ぐらいは物件を購入したつもりでいましたが、昨日に仲介業者の方から「買い上がり」が入ったとの連絡がありました。とっくに商談中になっているハズなのですが、お構いなく買い上がってくるそうです。
しかも本当なのか分かりませんが、複数件の買い上がりだそうです。確かに素人目に見ても極めて希少な立地の物件なので、買い付けが殺到することは容易に予想できます。
しかし、売主が買い上がりに流れそうという連絡はやはりショックでした。「○○さん、状況が良くないので、こちらもあと500万円買い上がりますか?」と急かされました・・・
物件の総額からすれば誤差範囲内の金額ではあるものの、少し冷静になって考えてみました。仲介業者は懇意の方なので、いまさら私を騙そううとする理由はありません。
したがって、本当に売主が一番手の私を無視して買い上がりを優先しようとしているようです。仲介業者さんは日本を代表する不動産会社のひとつです。
今後のつきあいも含めて売主に説得工作してくれていますが、かなり旗色は悪そうです。普通に考えたらこちらも買い上がってガチンコ勝負する方が多いと思います。
しかし、株式投資家でもある私の経験上では、長期的にみると買い上がった局面で最終的な利益を上げることができた場面はかなり少なかったです。
このため、今回は買い上がることは止めにしました。仲介業者さんの説得が効いて購入できればラッキーと思うようにします。市場が熱い時に無理して購入するとロクなことが無いと思うからです。
2015年
8月
15日
土
2015.8.3の全国賃貸住宅新聞で興味深い記事がありました。全賃オーナーの亀岡大郎氏と全賃新聞に頻回に広告を発注している会社社長との対談記事である「亀岡大郎のトップ対談」です。
亀岡大郎氏は大正15年生まれで、戦後日本の経済界を記者として生き抜いてきた方です。数多くの大企業の社長に取材したことを誇りにしているようです。
「亀岡大郎のトップ対談」では、毎回のように亀岡大郎氏がいかにすごい経営者と懇意であったのかを自慢する場面があって、年甲斐の無いヒトだなぁと思いながらも微笑ましいです(笑)。
そんなおちゃめな亀岡大郎氏ですが、今回は珍しく良いことをおっしゃられていたのでご紹介します。経営者に求められるスタイルは時代とともに変わるとのことです。
昭和30年ごろは労働争議の時代だったので腕っ節が強くないと経営者は務まりませんでした。昭和40年ごろは世界のマーケットの要請に応じる設備投資のための借金名人が経営者の鏡だったそうです。
そして、昭和50年になるとトップセールスで世界中に商品を売りまくるセールスの達人が経営者になりました。バブル後は大型M&Aを成功させる権謀術数に長けた策略家が花形でした。
そして、今の時代では財務などの専門知識に長けた経営の実務家が求められているとのことです。このように俯瞰すると、時代によって求められる経営者のスタイルはまるっきり異なることが分かります。
これは資産形成をする上でも示唆に富む内容ではないでしょうか?
2015年
8月
11日
火
先日、産金株に本格参戦したことをお伝えしましたが、昨夜のニューヨーク市場ではキンロス・ゴールド 1000株@2.01ドル と ニューモント・マイニング 200株@16.96ドル を購入しました。
オープニングから産金株の株価が激しく上昇しました。バリック・ゴールドのQ2の決算発表でアク抜けしたのか先週から上昇基調です。このまま底打ちするのかは私では判断できませんが、思わしくない状況です。
もっと、ズルズルと下落してくれた方が、精神的には辛いですがユニット数を増やせるので理想的な状況です。2009年のJ-REIT投資の際には、参戦してから半年ほど株価は下げ続けました。
しかし、2012年の電力株の際には中部電力や北陸電力等の財務的に良好な銘柄は早期に株価が反転したため、総論では逆張りではあるものの各論では買い上るような形になりました。
確かに、買えば買うほど利益金額や時価総額が増えていくので順張り戦略を皆が好むことは非常に理解できます。私には非常に「居心地の悪い状況」なのですが・・・
一本調子で産金株の株価が補正されることは無いのでしょうが、「逆張りの中の順張り」という状況に遭遇した際に、あくまで再下落するまで待つか、充分に低い株価と判断して買い上がるかは難しいところです。
まだ日本円で200万円程度しか産金株に投入していないので、現在の産金株の勢いを見る限りでは、早期にユニット数を増やしたい欲望に駆られます。
もともとの私の投資スタイルとは少し異なるのですが、逆張りの中の順張りについて少し検討したいと思います。結局、東京電力は購入しませんでしたが、産金株に関しては悩ましいです。
2015年
8月
08日
土
先日、産金株に本格参戦したことをご報告しました。ドル資金の調達に少し手間取ったため、産金株の本格購入は昨夜のニューヨーク市場となりました。
まずは、以前から照準を合わせていたバリック・ゴールドです。昨夜のニューヨーク市場ではオープニングからバリックは高値スタートでした。しばらく見ているとあれよあれよと高値更新です。
これは買えなくなるなと少し焦って、7.10ドルで700株と7.29ドルで400株というふうに2回に分けて購入しました。購入後は7.38ドルまで高値になったので、その日はそのまま寝てしまいました。
そして、今朝バリックの株価を確認すると、7.06ドルでした。全然冴えていません(笑)。やはり、事前に決めた指値購入が王道ですね。今回は少し焦って感情にまかせて購入してしまいました。
何はともあれ、すでにバリック・ゴールドの所有株は1400株に上ります。日本円換算で約120万円程度です。私は一銘柄あたりの上限を400万円程度に設定しています。
バリックの購入予算はまだまだ余裕がありますが、これからは10%ずつの株価に刻んで購入しようと思います。ちなみに次回は、7.00×0.9=6.30ドルで1000株ほど購入予定です。
どこまで株数を増やすことができるかは現時点では判断できませんが、目標は3000株ぐらいかなと思っています。週明けのニューヨーク市場ではバリック以外の産金株を物色しようと思います。
2015年
8月
06日
木
産金株が断末期の悲鳴を上げています。商品市場で金の下げが止まらず、また米利上げ期待やドル高などで、金は見切り売りが強まっています。このため、産金株も売りが止まらない状況です。
産金株は下記のような銘柄が代表です。いずれもNYSEに上場しています(ADRも含む)。
特にABXの下げ方は醜く、この1年間で64%も株価が下落しており、実に1989年来安値まで売り込まれています。私はABXを200株所有していますが、すでに購入価格の40%程度しかありません(笑)。
産金各社は、リーマンショック後の米ドル価値の揺らぎによる金価格高騰の際に増産を計画しました。増産を実行に移すまでにタイムラグがあるため、金価格が天井をつけた後も増産計画は続行されました。
3年におよぶ金価格の下落で、いまようやくプロジェクト中止のニュースが見られるようになりましたが、本格的な生産調整が始まるのは今年からです。
金価格の低迷で産金各社の業績は暗転しています。リーマンショック後の金価格高騰の際に、買収や金鉱への積極投資などで借入金を大幅に増やした企業が多く、それらの企業は負債の圧縮に苦しんでいます。
米国の利上げを控えて金価格の長期低迷が予想されます。これからも産金各社の苦境が続くことが予想されるため、負債額の大きいABXを筆頭に株価が急落しているのです。
少なくとも数年間は産金会社の業績が改善する気配が皆無であるため、体力を削りながら縮小均衡に持ち込むための産金会社間のサバイバルレースが始まっています。
ここまで悲観的なことを述べてきましたが、なんと私は8月6日の未明にABXを6.77ドルで100株購入しました!おまえは気が狂っているのか?と思う方も多いと思いますが、産金株に本格参戦するつもりです。
調べれば調べるほど株価が上がる要素が見当たらず、お先真っ暗な業界です。買ってから更にブルーになりましたが、超長期逆張り投資家としては、ここからが精神力の見せ所です。
2002年のブルーチップ、2009年のJ-REIT、2012年の電力株に続く絶好の格安資産取得のチャンスなのか、はたまた投資資金を全て溶かしてしまうのかは分かりませんが、今回もチャレンジしたいと思います。
2015年
8月
04日
火
ギリシャ問題は先送りで、直近のクラッシュを回避しました。しかし、ギリシャ債務の放棄でしか根本的な解決を得ることはできないので、今後も紆余曲折が予想されます。
さて、現在のギリシャ国民の置かれている状況は過酷です。債権国から増税と年金カットを迫られており、拒否するのならユーロ離脱を強制されます。
素朴な疑問として、ユーロを離脱すれば増税や年金カットを実行する必要が無く、債権国からの屈辱的な要求に応える必要が無いのに、なぜギリシャ国民はユーロ離脱を望まないのでしょうか?
それは、ユーロを離脱して通貨ドラクマを復活させることで、極度の通貨安とハイパーインフレを惹起するからです。実はギリシャ国にとっては公的債務の実質価値が激減するので、これは望ましいことです。
しかし、「インフレ税」を徴収されるギリシャ国民にとってはたまったものではありません。おそらく塗炭の苦しみを味わうことになるので、増税や年金カットを受け入れてでもユーロ離脱を回避したいのです。
このように行き過ぎた通貨安はインフレ税を通じて、国民の金融資産を収奪します。これを回避するためには、金融資産を海外に避難させるのがベストですが、資本移動規制が敷かれており実質的に不可能です。
このため、ギリシャ国民は高級車などの価値の落ちにくいモノを購入しようとしたのです。しかし、この最終局面に至るまでに、少なくとも半年以上の猶予がありました。
事実、2015年に入ってからギリシャ国内の金融資産の大規模な資産逃避(キャピタルフライト)が発生したようです。そして逃げ遅れた人が、これから苦しみを味わおうとしています。
ギリシャの事例を教訓にするとすれば、社会・経済的な変化を注意深くモニタリングすることに尽きると思います。日本は、この3年で通貨安が劇的に進行しましたが、まだ国内物価に転嫁されていない段階です。
このため物価が低位安定しており非常に理想的な状況ですが、いつまでもこの心地良い状況が続く保証はありません。カタストロフィーを願うわけではないですが、備えあれば憂い無しだと思います。
2015年
8月
01日
土
2015.7.20号の全国賃貸住宅新聞で興味深い記事がありました。「ネット上で不動産小口投資サービス」です。事業テナント用の土地活用を行うロジコムの子会社LCレンディングの記事です。
LCレンディングは、ソーシャルレンディングサービス「LC LENDING」を開始したそうです。ソーシャルレンディングとは、ネット上でお金を借りたい人と、貸したい人を結びつけるクラウドファンディングです。
米国株投資を行っている方にはニューヨーク証券取引所に上場したレンディング・クラブ(ティッカーシンボル:LC)でおなじみのサービスで、金融の世界では革命的なビジネスモデルと言われています。
ソーシャルレンディングは、お金を貸したい人とお金を借りたい人をウェブ上で直接結びつけるP2P(ピア・ツー・ピア)レンディングが代表的です。
今回のLC LENDINGはお金を借りたい人(=LCレンディング)をお金を貸したい人(=個人投資家)にネット上で(=LC LENDING)で結びつける仕組みです。
確かにソーシャルレンディングではありますが、これっていわゆる不動産私募ファンドではないのでしょうか(笑)。まぁ、「ソーシャルレンディング」という呼称を使用しているところが商売上手だと思います。
ただ、ソーシャルレンディングは(米国株の)株式投資家にとって常識的な知識ですが、日本の不動産投資家のほとんどは知らない呼称だと思います。
日本の不動産投資の世界では先進的(?)名称ではあるものの、ちょっと先走り過ぎて誰も着いて来れないかもしれないと思うのは私だけでしょうか?
※ 全国賃貸住宅新聞はかなりいい加減な記事が多いので、単に私が LC LENDING の記事を誤解しているだけかもしれません。