富裕層に到達するのに、ほとんどの方にとって避けて通れないものがあります。そう、それは不動産です。管理人の場合、不動産との出会いはマイホームでした。社会人7年目までずっと片田舎で激務をこなしてようやく少しの蓄えもできたので、ここはやはりマイホームだろという安易な考えでした。
となりの億万長者を読んでいたので、とりあえず教育レベルの高い地域で探したのですが、全くといっていいほど物件が見つからないんです。正確には売り物件自体はそこそこあったのですが、割高なものばかりでした。スーパーでも株式でも、特売には目が無かったので、割高な物件は全然買う気がしませんでした。
今でこそ見つからなかった理由がよく分かるのですが、世間知らずで何の人脈もなかった当時の私は、新聞の折込広告や住宅情報誌などでお宝物件を探し続けました。探し続けて半年でようやく見つけた物件が、なんと売り工場だったのです。
工場にはあまり買い手が居なかったようで、坪単価的には激安でした。おまけに2004年は都心の地価が底をうってからまだ1年あまりの時期でした。私の探していた地域にその影響が波及する直前の時期だったため、市場は冷えきっていたのです。
激安価格ではあったのですが、当時の私には現金で購入するほどの資力はありませんでした。したがって住宅ローンは必須だったのですが、工場なので融資を受けることができませんでした。何とかならないかと思い悩んでいた矢先に、ふと妙案を思いついたのです。
銀行の担当者に聞くと登記事項証明書(登記簿謄本)上、建物の”主”が工場なので住宅ローンは不可とのことでした。では、裏にある家屋を”主”に変更すれば融資可能か?と問いただしたところ、工場の面積が約2/3だったので不可とのことでした。
それでは、購入後に工場を解体して庭と駐車場にする念書を提出するのでどうか?と打診したところ、それなら融資可能との承諾を取り付けることができました。この結果を携えて売主さんを訪問して、決済前に登記簿謄本上の建物の主従を変更してもらえるようお願いすることで、めでたく売り工場を住宅ローンを用いて購入することができたのです。
決済後に約束どおり工場を解体して、7台分の駐車場を造りました。ここから入る賃料収入で、住宅ローンの約2/3を賄うことができました。教育環境・住環境・利便性の全てを満たす一等地に、ほぼタダに近い状態で住むことが可能になったのです。このことがきっかけで不動産投資に興味を持つようになりました。
不動産投資に関する書籍はたくさんありますが、総論的なものとしてドルフ・デ・ルース氏の著書が最もお勧めです。日本とは少し状況が異なることに注意が必要ですが、考え方を学ぶ上では非常に有用だと思います。
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