区分所有は、不動産投資のジャンルとしては微妙な位置付けになります。ひとくくりに区分所有といっても、ワンルームからファミリー、商業施設のフロアまで幅広い物件があります。下記に長所と短所を記載します。
長所
・ 比較的小額の投資金額で購入可能
・ 物件数が多いので、比較的流動性が高い
・ 管理組合が存在するので、直接物件を管理する必要性がない
短所
・ 融資付けが難しい (レバレッジをかけにくい)
・ 担保評価が低い
・ 建物の寿命がきても、現在の法制度では建替えが極めて困難
・ 大規模修繕の積み立て金が不足しているケースが多い
・ 家主の自由にできるのが専有部分に限られる
区分所有を購入すると信用を毀損してしまう等の悪いイメージがありますが、物件を選べば必ずしもそういうわけではないようです。もちろん新築ワンルーム投資等で適格な物件は皆無ですが、立地が素晴らしい中古のファミリータイプの区分所有を、安値で購入できれば、投資としては成立すると思います。
ただ、実需がメインのため、どうしても価格が高止まりしているのが現状です。いかにして立地のよいファミリータイプの区分所有を安値で購入できるかが、重要なポイントになります。区分所有投資にあたっては残念ながらあまり良書がありません。下記書籍は有名ですが、管理会社社長の目線であることを割り引いて読む必要があります。