初期費用は高いですがそれでも思い切って導入した大家さんは、数年程度ですが格安(無料)インターネット利用可能を武器に客付けで威力を発揮できたため報われたと思います。
しかし、2012年現在では格安インターネット利用可では、もはや集客の武器にならず、インターネット無料を謳い文句にすることでかろうじて入居促進につながる程度です。
通常6年程度のリースを組んでいるので、初期に導入した大家さんは導入費はすでに払い終えようとしていますが、10000円/月程度の重いランニングコストを出費し続けなければいけないのが現状です。
一方、業者さんサイドからみると、導入費で荒稼ぎ(現在でも粗利30-40%、2000年半ばごろは粗利70-80%!)して、更にランニングでも固定収益をあげることができるので、非常においしいビジネスモデル(フロー型+ストック型ビジネス)です。
マンションオーナーサイドからみると、二重にコストを支払っていることになるので、経営的な目でみると特に総戸数の少ない小規模物件の場合には厳しい投資と言わざるを得ません。
また、Wi-Fiなどのモバイル環境の進化やLTEの普及でインターネットに接続する手段も激変しつつあり、今後は客付けの武器としては無料インターネットでないと意味がなくなるでしょう。
社会全体の流れとしては有線から無線回線への流れなので、マンションオーナーとしては有線回線でのインターネットへの投資をしないという経営判断もあります。
しかし、現状ではインターネットに接続できないことはそれなりのハンディを抱え込むことになるので難しいところです。そういったことを検討した結果、私はインターネットを自前で導入することにしました。
今まで導入しなかったのは、総戸数が少ないためランニングコストが割高であったことが原因ですが、自主導入することで、ランニングコストは通信業者の回線使用料+プロバイダ料のみの激安価格となります。